ランカスターから最寄りの空港はマンチェスター空港です。電車で2時間位。ランカスター駅で買った鼻血が出そうなチョコレートマフィンをかじりながら牧場と変わらないゴルフ場を過ぎ、マンチェスターの都市部を越えて空港へ。空港のロビーにはガン撲滅運動の募金を集める人達がバケツを持って立っていて、時々アピールのためにお金の入ったバケツを振ってじゃらじゃら音を立てていましたが、なんか威嚇的でびびってしまいました。英国に来てから初めての一人旅で腰が引けているのもあります。少々空腹だったのでリンゴを買って食べていると、レストランの前でキテレツなアトラクション(?)が始まりました。オレンジ色の服を着たチアリーダーらしい人達が踊っているのですが、10人位中2人がおばさんで、残りはおじさんなのです。おばさんもおじさんと類似的なる人達なので、ミニスカートで足を振り上げ(上がってないが)踊る姿にしばし私の足は凍りました。金髪の巻き毛のかつらをかぶったおじさんが腹出して踊ってるんですよ。ここは空港。。。よく見ると、先ほどのガン撲滅チャリティー運動の一環らしく、募金を集めるためにマンチェスター商工会の皆さん(?)が身を挺してアピールしているのであるりました。さすがはモンティパイソンの国だ。
今回の旅行での最大の惨事。
マンチェスター空港まで来たら疲れてしまったので、持ち込みにする予定だったボストンバックをチェックインで預けた。友達が海外旅行の時に荷物が無くされたことがあると聞いていたので、普段は手荷物に一日分の下着、洗面用具他を入れる私でしたが、今回乗るのはルフトハンザ、勤勉なドイツ人の航空会社。。。そう思ってそのままにしたのが運の尽きだったとはしるよしもなかったのでした。
フランクフルトで乗り換えるとき、待合室の人たちは英国人よりもまじめそうで、キチンとしてて、ごみ箱も回収ごみ4種類位に別れていて、ああさすがドイツ人だなと思って、夜11時頃シュツットガルトに着きました。乗り換えのとき、フランクフルト空港でソーセージでも食べようと思ったのですが、乗り換えでまごまごして機を逸し、機内食のサンドイッチを食べただけの状態でした。
そしたら、待てど暮せど私のかばんが出てこない。他にも何名かそういう人がいて、係の所に文句をつけにいったので、くっついていって、文句をつけました。しかし、普通翌日に出てくるから、出てきたらホテルに届けます。そういう返答でした。
逆上と疲れで判断力がなくなり、すぐタクシーに乗ってホテルに行ったのもさらに事態を悪化させたのでした。ホテルは住宅街、周りは真っ暗。そして、機内食の軽食しか食べてなかったので、すっごく空腹だったのです。しかたないので、部屋にウエルカムとしておいてあった飴を舐め、手洗い用においてあった液体石鹸使ってシャワーを浴び(シャワーのみの部屋だった)、口を濯いで元の服を着て寝ました。翌日、半日ほど市内観光をしたのですが、その日は日曜日、店が全部しまってたので、替えの下着等を買えませんでした。
しかも出発日のイギリスは寒かったので、ぼろぼろの長そでのTシャツの上に厚めのシャツを着ていて、シャツが脱げなくて暑かった。ドイツは30℃位、英国は25℃以下だったので暑苦しくぼろっちい格好をしているのでなんだか目立ってかも。(;_;)帰ってきて、ホテルの人に荷物が届いたかと聞いたら、まだでした。ホテルの英語が話せるおねえさんに聞いたら、駅の売店は開いてるはずだと言われたので、そこに行ったらやっと必要なものが手に入りました。夕方、ホテルに戻ってもいまだに荷物は届いていませんでした。業を煮やして昨日渡された問い合わせ先に連絡すると、なんと荷物はマンチェスター空港で置き去りになっていったので、夕方6時頃シュツットガルト空港に着く予定だと言われました。結局夜10時頃荷物は届きました。
結局英国人の仕業だった!(;_;)
さて、とにかく観光だーとホテルを出ました。ホテルの人に路面電車の駅の場所を聞いて、プラネタリウムのある場所まで電車で出ました。プラネタリウムは流石に日食特集をやっていて、その時は時間が中途半端だったので後でまた行ってみたんですが満員で入れませんでした。そのかわり、日食観測用の偏光眼鏡を買いました(でも・・・)。で、そこから中央駅まで歩いても行ける距離だったので、歩こうかと思ったら雨が降ってきたりして、駅の前を3度位うろうろと往復していました。すると、その辺にたむろしていたおっちゃんが声をかけてきました。で、中央駅に行くと言ったら、ホームがどれかは判っていると言ってるのに一緒に行くとか行ってついてくるんです。エスカレーターを降りて地下のホームに降りる時に、ドイツ語は話せるのかと言われたので、全く駄目(カイネ)と言ったら、いきなり手の甲でほっぺたをなでられ、手振りで私と自分(おっちゃん)を順番に指さして、腕まくらみたいな格好をして「ツザメン(英語のtogether)」とか言われました。これって一緒に寝ようって事だ!ナンパされてる!と思い、結婚してるもん!と英語で言って、自分の手を見たら、指輪が緩かったので中指に。(ま、まずい・・・)このままおっちゃんにずーーーっとくっついて来られたらどうしようと思いつつ、電車が来るまでなるべく冷たい態度を、でも必要以上に気分を害さないようにと思って気が気では無かったのですが、電車には乗ってこなかったのでおっちゃんとはそこでめでたくおさらば出来ました。それから指輪を薬指に戻して、しばらくは私に話しかけるな!オーラを発して緊張していました。
着替えが無い状態ながら動物園観光に出かけました。ヴィルへルマ動物園というそこは、130年前にヴィルヘルム1世の夏の離宮が建てられた場所に、植物園と動物園が一緒になった広大な庭園です。本当にめちゃくちゃ広くて、しかも案内図が建ってない(パンフが入り口にあったらしいが、独語がわからないので見逃したらしい)ので、トイレを探すのも売店を探すのも大変で、アイスの売店(アイスを持って歩いてくる人を逆行して発見)を何度も利用して空腹をしのいでいた位でした。ベンチでノート(この旅行記はそのときつけていた克明なノートによる)をつけていたら、ドイツ人の子供がすごくめずらしそうにのぞき込んでいた。長そで来てたし、アジア人あまりいないしね。日本では見られないキリンの親戚オカピがいたので、感動して写真(普通のカメラ。当時電池が高くてデジカメをほとんど使わなかった。正月ヨドバシで電池を多量に買って送った。)をとりまくってたら、そんなもの誰も見向きしないらしく、なんだろうと思って来ては去っていく人数人。その後、やっと茶店を見つけ、サラダとパンでお昼。けちけち旅行なのです。でも、サラダはツナ入りのコンビネーションサラダが山盛りみっちりで十分満腹しました。売店の人はけげんそうだったけど、私は小鳥のように小食な日本女性なのだ。その後、ピグミーチンパンジーとも言われるボノボも見て、水族園へ。なんと錦鯉が展示されていて(もちろん全然高くなさそうな)、水槽の地上部には石灯籠まである日本庭園風になっているではないか。その後鳥の部では子供の頃買っていたキンカチョウが。ううーん、所変われば品変わるというか。
シュツットガルトから「世界の車窓から」して、メジャーな観光都市ハイデルベルクに行きました。高校の時のちょっとした思い出からぜひ来てみたかったハイデルベルク。
そこの目抜き通りは清里の様なにぎわい。「地球の歩き方」をのぞき込む日本人3人娘なんかもいます。一本入ったところに教会があったので、 そこの庭先でお昼を食べることにして、サンドイッチと水、さらにドイツ名物プ レッツエルを購入。
教会のベンチでそれらを食べようとしたところ、一頭の巨大なジャーマンシェパードがこっちに寄ってきました。綱のついてない日本で見るより一回りくらい大きいシェパードです。
シェパード君、私のサンドイッチにぐっと顔を近づけ、「くれー!!」って全身で。。。「駄目!私のお昼なの!」とか言ってたらミネラルウォーターのフタを舐められてしまいました。ひょえー。散々駄目!あげません!あっちおいき!ノー!とか言うのですが、ドイツの犬です。全然通じません。(ていうか聞く耳を持たないとも言う)向こうのベンチのお兄さんが気の毒そうに、かつ面白そうにこちらを見ているので、飼い主だと思い助けをもとめる表情をしたところ、犬を呼んでくれましたが、すぐにこっちに戻ってきます。が、私の手からサンドイッチを奪うことはさすがにしないので、無視して食べ始めました。くれ〜!と顔をドアップにして見つめますが、無視。
ドイツのパンは堅かった。おいしいんだけど、あごが疲れます。水で湿らせながら必死で素早く食べていたのですが、迫る犬に水の瓶が倒れ、三分の一ほどこぼれてシャツの裾に。(;_;)
こいつ〜!ぎゃあぎゃあわめいたけど先程のお兄さんはこっちに寄ってきません。とか思っていたらどこかに行ってしまいました。えっ誰が飼い主なの?結局、パンの堅さと水が無くなったことと犬の意志の固さに根負けして、ついにサンドイッチを少しちぎって地面へ。
そいつ、パンを持って隅っこに行ってから落ち着いて食べやがる。その間にこっちもプレッツエルを。。。と思ったら、そこに白いつえをついたおじさんが来ました。みると、空のハーネスを持っているじゃありませんか。てめえ盲導犬のくせしてそんなことでいいのか?飼い主には文句の一つも言ってやりたかったのですが、ドイツ語だめ、手振りは見えないじゃしかたないなーであきらめました。犬はおじさんが来ても構わず私におかわりを催促。プレッツエルがしょっぱかった(巨大な粒塩がついてるもんね)からそれもすこし分けてあげました。飼い主のおじさんはぜんぜん気付かぬ様子で、思索的に教会の庭を散策したあと、犬を呼びました。(犬の首にはおじさんにわかるようにベルがついていた)犬は、「もっとくれないの?くれるよね?もっとちょーだいー」と目で訴えながら、ふりかえりふりかえりおじさんの所に行きました。そして、ハーネスを装着してお仕事にもどって行きました。
ウチにはそのドアップの犬の写真があります。
ハイデルベルクの町をなんともいい加減にぶらぶらしていたら、韓国系のオリエンタルレストランを見つけました。その名も「皇太子」。カールハインツってか?と冷やかし半分に店先のメニューを見たら、なんと、「寿司」がメニューにあるではないですか。日本にいる人には理解できないでしょうが、ランカスターの様なところにいると、ロンドンに行ったら寿司、エディンバラに行ったら寿司、とにかく寿司が食べられるチャンスは逃すべからずという気分になるのです。すし飯にサーモンをのせてワサビと醤油をつけたら涙がでるほどうれしいのです。ということで、夫に悪いなあと思いつつも、寿司を食べるべく「皇太子」に突撃。デジカメ写真が無いのが残念ですが、日本人形なども飾られていて、でも向こうのテーブルでは韓国人らしい4人組の女性が焼き肉を食べていて、「東アジアはまかせなさい!」という雰囲気のお店でした。店の中はぱりっと清潔。大学の先輩に似たウエーターさんに日本人かと聞かれ、そうだと言うとコンニチハなどといわれ、でも日本人のクセに一人なので怪しまれてるかなーと思いつつ、寿司を注文。なんと、舟盛りなのです。ゴマの効いたワカメと豆腐の韓国みそ汁付き。ああ、苦節半年、寿司よ〜〜と食べる。ネタは、サーモン、マグロ(ちょっと怪しい色)イカ、タコ、卵焼き、海老、そして粒がかなり小さいけどイクラ?マスの卵かも。。。。ちょっと生臭いかも。。。ま、私は特に胃が丈夫なのでそれはいいんですけど、どうにも、すし飯が甘いのである。たとえて言うなら、お稲荷さんの「皮」部分の味がするの。。。こ、これは!おそるべし、独逸。おそるべし、「皇太子」!そんな感じ。・・・ま、夫に申し訳なく思わなくていいな、これは。アルザスワインがおいしいな。しまったアルザスはフランスだったな。。。目の前には広重の日本橋だな。ガリ、おいしいな。チップは・・・なしだな。・・・接客には不満はないけど、ごめんね。。。(;;)
日食の前日。「地球の歩き方ヨーロッパ」に2ページしかないシュトゥットガルトのページで紹介されていた、ポルシェ博物館に行ってみました。夫(特にポルシェ好きでもないけど)にお土産くらい買わないとまずいしね。日食前日駆け込み組で混雑する駅から「S」という郊外行きの電車に乗って、最寄り駅へ。すっごく簡素な駅です。壁に心細げに書いてあるポルシェミュージアムの矢印の方向に降りると、そこにはポルシェの工場がががーんとそびえ立っていました。まるで野田とキッコーマンのカンケイ?とか思いつつ、降りると駅前の駐車場にもちらほらポルシェが。流石である。で、工場の方に歩いていくと、日本人の四人組がポルシェと書いた袋をぶら下げて歩いてきました。さすが、「地球の歩き方」に出ている名所は逃さない日本人。とか思いつつ歩いていったのですが、回りは完全な工場街で、それらしい建物はなく、迷ってしまいました。前を行く工場とは関係なさそうな二人組についていくと、何とマツダの工場の前で出迎えの人と合流して中に入っていきました。戻ってポルシェの工場の警備員に聞くと、シール状のワッペンを出して、それを貼って中に入れと言います。で、中に入ったら、一軒家に毛の生えた様な建物があって、そこにMUSEUMと書いてありました。無料です。で、入ると、受付の横に数十台のポルシェのミニカーが壁に陳列してあって、その奥がウナギの寝床みたいな長い構造になっていて、ポルシェがずらりと。なにやら一番古い絵本の消防車ポルシェやら、キューティーハニーが載ってそうなポルシェやらを始めとして30台弱位ありますが、私は興味がないので、「これだけかいな」と思ってしまいました。しかたないのでフィルムがつきるまで写真をてきとーに撮ってキーホルダーを勝って帰りました。ガソリン臭くて気持ち悪くなってきたし。ポルシェが好きな人にはたまらないんでしょうが、競馬の事が判らない外人がわざわざ府中の競馬博物館に行ったみたいでしたね。
町に帰ると日食祭り(日食当日から行われる)の準備で広場は屋台が一杯。巨大スクリーンで中継の容易をするTV局の人達や、怪しげな楽器を演奏したり日食Tシャツを売ったり「世界一小さい凧」をあげたりする大道芸人等。芝生には野宿の支度をした若者たち。いやがうえにも盛り上がる日食イブだったのした。
ところで私の弟はワインアドバイザーの資格を持っています。ワインアドバイザーというのは、ソムリエの様にワインの知識が求められるが、レストランで接客を目的とした資格ではありません。まあ、ワイン物知り博士(ふ、古い言い方だ)みたいなものかしらん。(弟は販売関係の仕事をしています。)で、そのワインアドバイザーからドイツに行くならワインを買ってこいという指令が下っていたので、シュトゥットガルトでもハイデルベルクでもひそかに探索行動をしていた私なのでした。お題は、70年代のフランスワイン。日本で手に入りにくい、または高価なワインをゲットしようという作戦なのです。ドイツ人なんてワインがぶがぶ飲むんだからたやすいと思いきや、そのような高価なワインは一般ピープルは飲まないので、宿の人に聞いてもそんなの売ってる店は知らないみたいなんですね。変なことを言うやつと思われたみたいです(しかもノートに1970とか書いて説明。)。でも、一応ワインを売っている店2軒を教わって、行ってみました。一軒目は完全なイタリア食材店なのでパス。二軒目は、ちょっとしたスーパーみたいな感じで、地下のワイン売り場に行ったら、冷蔵庫の中に74年と76年というのがありました!私も店員も片言の英語で商談。値段は日本で1万円位とお手ごろ。日本に送ってもらえるか、と聞いたら、送料が判らないので明日来てくれと言われる。でも、日程の都合でそれは不可能なので、とりあえず購入することに。ついでに棚を見回していると、シュトゥットガルト産のワインも発見。御当地物なので話題にと思って購入。さて、いざ支払いとなったら、なんと、カードが使えないというじゃありませんか。しかたないので最寄りの銀行を聞いて、ディスペンサーで下ろそうとしたんですが、なぜかシティバンクカードが使えない。困った。でも、万が一のためにへそ繰っていたTCがあるので、それを持って窓口に。すると、TCとパスポートを持っていかれて、かなり待たされる。ドイツバンクの大きな支店みたいなところなのに、なぜ?ガイジンは来ないの?でも、換金出来て、現金を握りしめて購入。割れないようにしっかり包んでもらいました。持ってみるとワイン3本は非常に重いので(あたりまえか)、中央駅に郵便局があったのでそこへ行って郵送することにしました。英語がなかなか通じなくて、しかも日本に荷物を送るなんてやったことないらしくて二度宛先を書き直したりしましたが、根気よく説明してなんとか郵送できました。内容物がワインだと言ったら、急に納得していたのがおかしかった。苦労の甲斐あってその後喜びのメール(下)が届きました。なんと、ついでに買った御当地ワインが一番貴重だったとは。ドイツは寒いので赤ワインはあまりないのですが、シュトゥットガルトは南の方なのでそういう物ができるらしいです。そうだと知っていればもう一本買って持って帰ってくれば良かったとちょっと悔しい姉なのでした。
あの中で、1番貴重なのは、ドイツのシュトットガルトのワインで、赤でアウスレーゼでトロッケン。
日本ではまずお目にかかれない代物です。
’76のワインはボルドーのモンターニュサンテミリオンというところのものですが、その地区ではとてもいい造り手で、味も期待できます。
’74はこの年自体天候があまり良くなかったので、とても数が残っていない代物です。
アウスレーゼは粒選りで収穫されたもの。つまり、良く熟したぶどうの粒だけを収穫します。だから、普通は、甘く糖度があがるのですが
これは、トロッケン。
トロッケンとは、辛口ということ。1L値の糖分が4G以下ということになります。したがって、良く熟したぶどうの大部分の糖は、アルコールになるので、濃いワインとなるのです。
これはちなみにALC14度ありました。この値はドイツワインでは
高い方になります。
いよいよ日食当日です。当日午後の飛行機で立つことになっていた私は、宿をチェックアウトして中央駅へ。駅までのトラムではお話好きのおじいさんに話しかけられて雑談。アフリカ、ベネズエラほか世界中を仕事で回り、今はペンションで暮らしていると言っていました。当時の私はペンション=年金という英単語を知らなかったので、ペンションを経営しているんだーと思っていました(^^;。サヨナラと言っていた彼の予測では、今日は晴れないと不吉な予言。しかし気を取り直して、中央駅で荷物を預けて身軽に観測・・・の予定だったのですが、ものすごい行列で、それどころではありません。凄い人出なので、巨大ボストンバックなど引きずって歩くわけにも行かず、一足先に空港へ行き、荷物をなんとかして(空港なら預けるところがあるだろうと思った)適当なところまで引き返して日食を見ようと思いました。どこで見てもお日さんはひとつや!
駅は大混雑、天文ファンとラベルが貼ってあるみたいな望遠鏡を持った日本人親子とか、昨日一昨日はどこにいた凄い人人人。でも流石に11時前の空港行きの電車は空いていて、それに乗りながらもう市内には戻れないかもしれないと思いました。日食は12時35分です。流石にそれももったいないと思い、市内の駅でいったん降りてロッカーを探しますが、ありません。近づく日食、焦る私。とりあえず飛行機に乗れないのが一番まずいので、やっぱり空港に行って見ましたが、すごく混雑していて、荷物を預ける場所は見つからず。疲れ(荷物が重い)とパニックで判断力が落ちているせいもありました。結局、空港に来る3つ前の小さい駅を目指しました。さらに、トイレにも行きたくなっていて、頭の中はぐしゃぐしゃでした。しかし。くだんの駅につくと、無人駅でトイレがなかったのです。ひょえー。
日食を見に無人駅へ。でもトイレに行きたくなった私は、駅前にレストランがあるのが見えたので、そこに入ってとりあえずミネラルウォーターを頼んで用を足しました。12時。雨。とにかく外に出ました。日食までずっと駅に立っていましたが、雨はやまず、方角も太陽の位置もわかりません。プラネタリウムで買った偏光眼鏡なんてこれっぽっちも必要なし!でも、時間が近づくにつれ、どんどん暗くなって来ました。で、なんとなく明るく見える場所を見ていたのですが、全然太陽は見えません。と、一瞬雲が切れて太陽が。欠けている途中の太陽が、今まで見ていたのとは全く違う方向に見えました。(とほほ。)その後ついに太陽はでませんでした。
が、皆既日食の前後4分位は、本当に真夜中の様に真っ暗になり、駅舎の電気などがともりました。さらに、雨のせいだけではなく、寒くもなりました。鳥も明け方の様に鳴いていました。しかし、太陽は見えず。通過した電車の中の人が、無人駅で空を見上げる私を見て、空を見上げたりしていました。冷え切って皆既日食体験は終わり。さっきのレストランに再び入りました。昼食を頼もうと思ったら、メニューに皆既日食(ゾンネンなんとか)という言葉が。よくわからないけど、日食定食だーと思って、それとビールを頼みました。日食定食は、皿の真ん中にポークソテーがあり、それを覆うように目玉焼きがあって、回りをミニポテトコロッケ、胡瓜、ピーマン、チーズの切ったのなどが取り巻いているというモノでした。スープとサラダ付。
その後、空港に行って英国に帰りました。ほとんど判らないドイツ語圏から英語に戻ってほっとしました。
トップに戻る
ホームへ戻る(HOME)